第12回九州放射線医療技術学術大会の開催にあたり
第66回日本放射線技術学会九州支部学術大会
第63回九州放射線技師学術大会
第12回九州放射線医療技術学術大会
大会長 西郷康正
第12回九州放射線医療技術学術大会は平成29年11月18日(土)、11月19日(日)、鹿児島市「宝山ホール(鹿児島県文化センター)」にて開催いたします。
今大会のテーマは、“放射線技術学の粋を集めて ~社会に役立てるために ~”としポスターに「若き薩摩の青年たち」を使用させていただきました。
この青年たちは、幕末のころ薩摩藩により英国に派遣された「薩摩藩英国留学生です。彼らは、異国における数々の障害を克服し学問や技術を修め、帰国後は各分野で多くの業績を残し日本の歴史を大きく転換させ、黎明日本の原動力となりました。
今大会は、九州地域放射線技師会ならびに日本放射線技術学会九州支部会員が集い、放射線技術を研究し医療の発展に寄与すると共に、会員の資質向上ならびに会員相互の親交を図ることを目的として開催いたします。社会の要請として放射線技術学の学域においても、新規性、有用性、独創性、開発性に富む研究成果が報告されています。これらの研究は学際的研究として新たな分野の専門家と共同研究を行うことにより、更なる医療の発展に寄与することが期待できます。これは技師会・技術学会の活動として、社会に貢献できる研究を推進し、それを担う若手研究者を育成するための教育的支援を行っているなか、今後若手研究者の活躍する分野が拡がっていくためにも重要だと考えます。幕末と2017年の今日では、時代背景や私たちをとりまく環境は大きく違いますが、新たな分野を開拓していくという志を重ね合わせ、このテーマに決めた次第です。
今回、特別講演を「 診療放射線技師の大学院教育はなぜ必要か」と題して鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 放射線診断治療学分野の吉浦敬 教授に、シンポジウムの基調講演を「放射線技術学における研究成果を社会に役立てるために~臨床経験を活かして~」と題して熊本大学大学院生命科学研究部の白石順二 教授にお願いしました。シンポジストは、大分大学医学部付属病院 城生朋顕 氏に1. 「身近なテーマで研究を始めるために必要なこと」、宮崎大学医学部附属病院 久家教幸 氏に2.「学会で研究発表をするために必要なこと」、久留米大学病院 川田秀道 氏に3.「初めて論文を書くときに必要なこと」、社会医療法人同心会古賀総合病院 黒岩靖淳 氏に4.「学位取得が更に活かされるために」についてご講演頂きます。
なお新しい試みとして、会員の皆様に事前参加登録(従来の情報交換会と別)をお願い申し上げます。参加証は、当日お渡しいたしますが、大会当日受付時の混雑を避けるための事前登録です。必ず登録をお願いいたします。
鹿児島の技師会・技術学会会員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。