♦大会長挨拶

第6回九州放射線医療技術学術大会の開催にあたり

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大会長 池田 睦 


   第6回九州放射線医療技術学術大会を平成23年11月5日(土)、6日(日)に鹿児島市の宝山ホール(鹿児島県文化センター)、鹿児島市中央公民館で開催します。

   皆様もすでにご存じのように、平成22年3月19日 付で厚生労働省より「チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)」が発表されました。基本的な考え方は、医療に従事する多種多 様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、連携・補完しながら患者の利益のために医療を提供する事です。この報告書では看護師 の役割の拡大が大きく取り上げられております。看護師は医療現場において、診療、治療等に関連する業務が幅広い事に所以する事もあるため、「チーム医療のキーパー ソン」としての役割に期待を寄せられております。医師不足の折り、看護業務の拡大や包括的な指示についての答申も出されていますが、まだ明確にされていない所もあります。
この報告書では看護師以外の医療スタッフ等の役割の拡大も記載され、薬剤師、助産師、リハビリ、管理栄養士等と同じように診療放射線技師の役割についても記載されております。

   診療放射線技師におきましては放射線治療、X線検査、放射線の管理 や画像検査に関する業務増大する中、当該業務の専門家集団として、医療現場において果たす役割が大きくなっているとしています。こうした状況を踏まえて  ①画像診断等における読影の補助 ②放射線検査に関する説明・相談を行う事が可能である旨を明確にしています。

   今回の第6回九州放射線医療技術学術大会は大会テーマを「チーム医療推進に向けて-診療放射線技師にとっての課題 ―」 として、特別講演、招待講演及びシンポジウムを企画いたしました。

   シンポジウムは看護師、薬剤師の方々にご自分の職種からのチーム 医療について発表してもらい、また、診療放射線技師のチーム医療における実践を外部のコ・メディカルスタッフから見た場合の問題点等をも指摘してもらおう と思っております。その他に実際の医療現場でチーム医療を実践しておられる診療放射線技師お二人に発表していただきます。また、教育現場において、チーム 医療をどのように教育して行くのか、教育現場からのご意見も伺います。

   今年の3月より新幹線も全線開通しましたし、鹿児島にもより来易くなりました。過去5回の学術大会に劣らない学術大会を目指し、準備を進めております。会員の皆様方には数多くの発表と学術大会への参加をお願いしたいと存じます。

大会長 池田 睦